オーダー家具製作・注文家具製作、アンティーク家具の修理・修復の「デコラティブアートスタジオ 黒瀧道信」

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9月25日(土)、東京駅近くの明治生命館で家具修復講座を行います。



その講座で私も家具修復について90分程話をします。



内容は、日本で家具修復士として仕事をしている私がどんなバックグラウンドを持っているか、実際の仕事の内容、進め方、ポリシーなどなど一般には知られていない家具修復士の仕事について自由に話します。



質問に答える時間も多めに確保してあります。



講座の会場となる明治生命館は重要文化財でもあり、近年修復も行われました。この復元された場所の見学も出来るようになっています。



漠然と家具修復に興味を持っている人、職業にしてみたい人、文化財に興味のある人などに対して有意義な話をする予定です。



興味のある方は是非参加して下さい。



詳細はこちらから、



家具道具室内史学会 」ウェブサイト

家具修復:2010年09月02日
金箔仕上げのフレンチのコンソールテーブル(飾りテーブル)の修復をしています。

修復前の状態は、美しいディテールを持っているにもかかわらず金箔の上に質の悪い金塗装がしてありました。ブロンズの粉を油性の塗料に混ぜて塗りつけてあったので、時間の経過とともにブロンズが変色して黒ずんできてしまっていました。

金の輝きは全く無く、薄汚れています。

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正面中心に配置されている女性の顔、このテーブルの装飾の要になる部分もまるで煙突から出てきたようにすすけてしまっていました。

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このテーブルが作られた時に貼られていた金箔を再び露出させるために注意深くクリーニングをしました。

その結果光を反射して眩しいくらいの金独特の輝きを復活させました。

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まだまだ終わりの見えないクリーニングの作業が続きます。全部綺麗になった時の美しさと爽快感を想像するとかなり楽しみです。



家具修復:2010年05月13日
最近フランスの「エラール」というメーカーが1890年頃製作したウォールナットのピアノを修復しました。ピアノの機械部分はフランスで修復されたのですが、ケース部分は修理無しで日本にやってきてうちで修復する事となりました。



「エラール」のロゴ。驚く事に真鍮とウォールナットの象嵌細工(マーケトリー)で作られています。鍵盤の蓋を開けたところに作りこまれていました。


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グランドピアノの蓋の部分は色んな物が置かれるので、セラック二スの塗装面はかなり傷んでいました。特に花瓶などを長期間置いておくと、こぼれた水などが塗膜に影響を与えます。



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一回天板全ての塗装を剥がしてフレンチポリッシュで仕上げました。修復ではほとんど木工機械を使わないので工房は静かです。好きな音楽を聴きながら作業します。



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鍵盤の蓋にも修理をしました。塗装が完了してから乾燥させて、ぎらつく艶をアンティークらしく見えるように落としていきます。



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その他に足元のペダルを取り付けている部分も間違った薄板が貼られていて、塗装もしていなかったので、剥がしてやり直しました。


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新しい薄板を貼って、アンティークに見えるように着色、塗装しました。出来上がりがこれです。


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別のアングル。このピアノが作られた時からそこにあったように見えるかどうかが重要です。上手くいきました。



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2枚目の写真の天板についた水の跡も綺麗に消えました。


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この他にも細かい事を色々やりました。




修復したパーツを全てピアノ本体に再び取り付けて無事完了です。




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作られてから120年ほど経っていますが、非常にコンディションの良いピアノでした。現在このクオリティーのピアノを作ろうとしたら大変です。材料の確保も難しいし、これだけ手間のかかる方法で作ったら一体売値がいくらになるんだろう?と考えながら
修復しました。修復は大事です。







家具修復:2009年11月11日